2012年9月17日月曜日

救急医の資質

多田です。
今日はちょっと深いテーマです!

救急医の中には、外科出身で手術ができる人整形外科出身で骨折の治療ができる人麻酔科出身で全身管理が得意な人小児科出身でこどもが得意な人!(ニヤリ)などなど、いろんなことができる人が集まっていますが、全員が手術ができるわけではなく、全員がこどもを見ることができるわけではないんです。

救急医って、結局「何ができる人のことを言うのか?」



自分はまだ救急医として働いて、3年目ですのでなかなか答えを出しにくいですが、今のところ、「<時間>をうまく使う。」ことができるところだと思って仕事をしています。

重症の患者さんであればあるほど、
・やらなければならない治療・検査はなにか?
 そして、その順番はどうか?

・呼ばなければ行けない応援はだれか?
 その順番はどうか?

・次に準備しておかなければならないものはなにか?

・次の次はどうか?
など、時間に関して考えなければいけないことが、たくさんあります。
そして、その順番・かかる時間によって、患者さんの予後や、生死が決まってしまいます。
精神的にかなり辛い仕事ですが、うまくいって患者さんを助けることができたときの喜びは大きいです。
しかし、残念なことに、うまく救命できた患者さんのカルテを書いて記録を残したとしても、その時間の使い方は、あとからみてもほとんどわからないことが多いのです・・・
そして、ほとんどの患者さんはその時のことを覚えてないんです・・・

自分の勝手な印象ですが、救急医は「自分に厳しい人が多い」と思うのですが、それは人からの評価が難しい仕事だからかなと、勝手に理由づけています。

9月から救命救急センターローテーション中のM先生です。





時間の使い方が、上手です(笑)
「食べられるときに食べ、眠れるときに眠る。」
救急医向きですね。期待してます!

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