2012年11月27日火曜日

どこかでみたカラーリング・・・

多田です。

今日は、まじめでない話です。

救急隊や、外傷をみる医師が、患者さんの頸椎保護目的に使う「ネックカラー」というものがあります。
首をまっすぐに固定して、外傷で起きたかもしれない頸髄損傷を悪化させないための医療資器材です。
外傷の患者さんに使うものですので、土や汗、血液などで汚染することも多いですので、比較的頻繁に捨てられ、新しいものがやってきます。
(やってきますとは言っても、当センターの優秀な看護師が、点検して、足りないものを補充してくれているからなんですけどね。)
いつも、使っている成人用は、
これなんですが、
(ノーマルのネックカラーです。) 

先日、こんな色のネックカラーを見つけました。
(新種のネックカラーです。)

サイズは成人用で、色以外は全く同じなのですが・・・
同年代の男性は、なんだか見覚えのあるカラーリングじゃないですか?
そう言われてみれば、普通のものは、あのカラーリングに見えてきませんか?
そう、これです。

レールダルという、海外の会社が作っているはずなのですが、
ファン」がいるのでしょうか?、それともただの空似なのでしょうか?
ファンの1人としては、次は是非、

こんなカラーリングをお願いしたいですね(笑)。

2012年11月22日木曜日

人それぞれ

多田です。

医師の世界でよく出てくる、「医局」というものがあります。
あるときは、大学病院の教授をトップにした、同士の集まりをいいますが、
他にも、「医師控え室」的な意味合いで使うこともあります。

救命救急センターの医局(後者の意味です。)は、センターからドア1枚を開けたところにあり、そこに日中・夜間問わず、待機しています。おまけにそのドアは基本的に開放されていて、閉められるのは「当直中に女子が寝ている時」か、「匂いの強いお好み焼きを食べている時」ぐらいです(笑)


センター内の診療や、救急外来の診療中以外はここで過ごすことになります。
そこには、スタッフそれぞれに机が与えられており、個人個人の小さな本棚もあります。

(これは自分の机です・・・)

(センター長)

(K先生)

(S木先生)

(S伯先生、土砂崩れ寸前です。)

写真の様に、机の様子は、人それぞれで、それを見ると、その人の事がわかるかもしれません(笑)

2012年11月19日月曜日

現場出動に備えて

多田です。

最近、当救命救急センターでも、ちょくちょく「医師の現場派遣要請」をしてもらえるようになりました。自分たちは今のところ「足」を持っていないので、広島市消防のご協力で救急車、もしくは支援車で現場に送っていただいています。
もともと、白衣やスクラブ(と呼ばれる医療ユニフォーム)は、病院内で働くための服装です。

事故現場には、病院にはない危険があります。
ガラス片だったり、釘だったり、火災・爆発のリスクだったり、猛獣(?)だったり
そのリスクを回避するべく、救急隊員の方々は、現場に出る際に、「安全靴」「ヘルメット」「ゴーグル」を装備しています。


我々も、DMATで災害現場に出動する際は、必要だと教育を受けています。


ということは・・・

救急現場で活動するときには、やはり個人防護装備として、救急隊と同レベルのものは必要ですね。
数回の現場派遣で感じた、違和感(ヘルメットと安全靴は装備してませんでした。)をもとに、ゲットしました!!


「マイヘルメット」


「マイ安全靴」です。

安全靴は、DMAT用のものを流用し、ヘルメットは、工事現場用のものを<自腹>で買いました。
ヘルメットの通販を受け取ってくれた妻には「現場監督?」と不審がられましたが、現場に行くには、これぐらいの備えが必要ですよね?
他、スタッフ汎用のヘルメットも準備してありますので、「派遣要請」お待ちしております。

2012年11月17日土曜日

防災ヘリによる医師の現場派遣

多田です。

先日、「複数傷病者+挟まれ事案」に対して、消防防災ヘリによる医師の現場派遣要請がありました。
当初は、傷病者1名だと思って準備していましたが、出動直前に「傷病者2名で1名は、挟まれている」と。S先生と、K看護師研修医のY先生で出動予定でしたが、急遽自分も出動になりました。
防災ヘリがヘリポートに到着し、搭乗可能人数を確認したところ3名と・・・
Y先生には、申し訳なかったのですが、S先生・K看護師・自分の3名で出動となりました。


ヘリによる現場派遣複数傷病者傷病者の居場所が別々トリアージ区分の変化」など今までのなかで、もっとも複雑なミッションとなりました。
自分が、千葉北総病院で研修中に教わった「複数傷病者の可能性を確認すること」「医師の現場派遣の可能性を確認すること活きました!

慣れない現場ミッションでしたが、準備していたヘルメットをつけての活動ができました。
(帰院後です。みんなヘトヘトでした。)

しかし、クラッシュ症候群を考えた対応など、まだまだ改善の余地があると反省しました。
こういったミッションが、日常的になればいいなと思っています。
関係消防機関のみなさん、ナイス要請でした。
ありがとうございました。
これからも、どんどん医師・看護師を現場に引っ張り出してください。
よろしくお願いします。

2012年11月14日水曜日

第40回救急医学会総会 & 30000ページビュー達成!

多田です。

現在、京都を会場に第40回日本救急医学会総会が11/13-15の3日間の日程で開催されています。


自分も「小児重症外傷の地域網羅的調査」という演題を出させていただきました。
しかし・・・
のっぴきならぬ家庭の事情がありまして、発表はセンター長にお願いすることになってしまいました。
会場でお会いしたい方々、ご挨拶させていただきたい方々いらっしゃったので、是非参加したかったのですが、これからの自分の家庭内での立ち位置に関わる問題でしたので、断念しました。

当センターからは他にも、
S木先生が「センサ内蔵挿管手技評価シミュレータによる気管挿管認定救急救命士のマッキントッシュ型喉頭鏡とビデオ喉頭鏡挿管手技の比較」の口演を、
S伯先生が「外傷性冠動脈解離と心膜破裂を伴った鈍的胸部外傷の1例」
研修医2年目のT先生が、「外傷性心損傷後に心室瘤を形成した1例」小児例)
をそれぞれポスター発表します。
それぞれの発表の模様は、後日それぞれから報告がある(?)と思います。


という、活発な救急医療の情報交換の会が開かれている最中に、当センターのこのブログが、30000ページビュー達成しました。
読んでいただいているみなさん、ありがとうございます。
リンクを貼らせていただいている、前橋赤十字病院救命センターのブログは、先日、300000ページビューを達成されたそうです。10倍の開きがありますが、細く長くでも続けていければなと思っています。
これからもよろしくお願いします。

2012年11月12日月曜日

季節感

多田です。

「病院内」救急や集中治療の仕事をしていると、季節感がなくなってしまいます。
ICUやHCUはあまり、窓もなく、年中エアコンが効いているためです。
当救命救急センターの一部の窓から、こんな景色が見えます。



春には桜、秋には紅葉がみられて、センター内で唯一の季節を感じられる場所です。
煮詰まったときは、この窓から空を眺めて「あーっ、いい天気だなー、ヘリ要請ないかなー」などつぶやいています。

2012年11月9日金曜日

第19回日本航空医療学会総会 開催中

多田です。


タイトル通り、現在千葉県木更津市「第19回日本航空医療学会総会」が11/9-11/10の2日間の日程で開催されています。

昨年度は、長崎で開催され参加させていただきました。

(昨年の長崎です。)

東日本大震災の後でもあり、非常に興味深い内容が多く、今までの学会の中で初めて、抄録集がボロボロになりました。

今回も、来年度の広島県Drヘリのスタートに向けて、参加したかったのですが、残念ながらお留守番になってしまいました。
HEM-net研修後だったので、お世話になった方々との再会や、あらためて新しいつながりを求めて是非参加したい学会だったのですが。
残念です。
当院からはセンター長が参加中ですので、お土産話を期待しています。

昨日は、学会に行かなかったからこその「派手なヘリミッション」がありました。
後日改めてご報告させていただきたいと思います。

2012年11月7日水曜日

広島県Drヘリ 勉強会 第3回

多田です。

今日は広島県Drヘリ勉強会 第3回が開かれました。
「久留米大学での研修報告」(広島大学病院 Y看護師さんありがとうございました。)
「転院搬送の連絡方法」「ヘリ搭載機材・薬品の調整」などが話し合われました。
だんだん具体的な内容になってきていますので、話しに集中してしまい、写真を撮ることを忘れてしまいました。
と言うわけで、来年度から自分達が乗るDrヘリの写真で勘弁していただけますか?
次回は忘れないように、写真もアップできると思います。

2012年11月5日月曜日

修了証

多田です。

今日、病院の机に届いていました!

今年の7月、1ヶ月間頑張った証です。

研修をさせていただいた、日本医科大学千葉北総病院の方々
研修を後押ししてくれたNPO法人HEM-netの方々
長い留守を許していただいた、当院の救命救急センターのスタッフのみなさん
黙って研修に送り出してくれた妻を始め、関係していただいたみなさんに感謝してます。

これがないと、Drヘリに乗れないわけではありませんが、自分が日本で一番だと思っている救命救急センターで研修させていただいた証として大事にしたいと思います。

みなさんありがとうございました。これからがスタートですので、気を引き締めて頑張ります!

2012年11月4日日曜日

医師の現場派遣!

多田です。

広島市消防司令より「ホットライン」が入りました。
通常のホットラインは、現場で活動し、患者さんを観察した救急隊からかかってきます。
広島市消防司令からのホットラインと言うことは、普通の患者収容依頼の電話でないことが明らかでした。

「県立広島病院救命センターです。」

「広島市消防司令です。広島市内で多数傷病者発生事案あり、収容可能人数と、医師の現場派遣の依頼です。」

「わかりました。医師3名、看護師1名現場派遣します。直近の救急車を救急外来に迎えにきてもらってください。」

テンションの上がる状況です。多数傷病者現場派遣・・・。

現場に着けばトリアージと処置。救急医としての正念場です!!
出動する気満々で、振り向いたところ・・・

すでに自分は人数に含まれていませんでした・・・
要請から5分後には、Dr3名・Ns1名が救急車で現場に向かって出動しました。
自分はお留守番です(泣)

(帰院後に撮影)

しかーし。お留守番にはお留守番の仕事があります!
ホワイトボードの代わりのシートを使い、救命救急センターの壁を使って「クロノロ」を書きます。
(クロノロとはクロノロジーの略で、一般的には年代学などを指しますが、災害医療では、情報共有のための時系列に並べた表をいいます。)

(クロノロジーです。)

多くの患者さんが一度に病院に搬送になる可能性を考えて、救急外来のスタッフに協力依頼、日勤のNsも残って手伝ってもらえるようです。

しかし、結局、救急隊のトリアージの結果、軽症の患者さん1名のみだったそうで、「現場派遣部隊」は途中でUターンとなりました。
空振りでしたが、「医師の現場派遣要請のタイミング」、すばらしかったと思います!
結果論で軽症だったから意味がなかった訳ではなく、重症だったり、傷病者がたくさんいた場合のことを考えると、ほんとにすばらしい要請でした!

医者を現場に引っ張り出してくれる消防のスピリットに最大限答えます!
これからもよろしくお願いします。

2012年11月2日金曜日

フライトスーツ案

多田です。

広島県Drヘリの準備が、加速しています
現在、ヘリバックや、機内に置く薬品や医療材料の選定中です。
あわせて、「運航要領」の策定が急ピッチで進んでおります。
それはそうとして・・・
自分が今、気になっているのはフライトスーツヘルメットです。
何事も、「格好ではない!」とは思いますが、「格好から入るのも悪くない」かなと思って、独断と偏見でフライトスーツ案を作ってみました。

(肘の部分と、裾の部分のラインは反射材のつもりです。)

簡単に書いた割には比較的よくできてると自負しています。
どうでしょうか?
あくまで独断と偏見ですので(笑)