2013年2月27日水曜日

挟まれ事案の現場派遣

多田です。

先日、日中に救急隊から医療スタッフの現場派遣要請が。
広島市内の市街地だったため、ヘリ要請ではなく、救急車での派遣要請でした。
当院救急外来から、医師2名・看護師1名が、直近の救急車でピックアップしてもらい、現場に行きました。
安全靴はそろいませんでしたが、全員ヘルメットはかぶって出動しました。
患者さんはスタッフ到着前に救出されたそうです。


(写真と本文は関係ありません。)
しかし、それは結果論!
もし救出にもっと時間がかかったとしたら、医療としてもう少し介入できることがあるはずです。
M救急のみなさん、派遣要請ありがとうございました。
これからも、必要な時には迷わず呼んでください。

2013年2月23日土曜日

クロノロにおすすめの商品がこちら!

多田です。

これまでこのブログで、何度か「クロノロ」という言葉が出てきました。
クロノロジーといって、災害医療の時には、時系列に情報を書き出しておき、情報の共有をするツールです。
たくさんの人に、同時に情報を見てもらえるように、ホワイトボードに書いていくことが多いのですが。
先日、センターの災害物品倉庫で、こんなものを見つけました。


Kowa WRITING SHEET

うすい、ロールシートで、コンパクトに収納でき、静電気で平らな壁ならどこにでも張り付きます。急にホワイトボードを持ってくることが難しい時にも重宝しそうです。
この話を、センターのM看護師に話したところ、早速センターの壁に設置してくれました。これで、時間差なくクロノロが書き始められます。

(M看護師が記入例を作ってくれました。)



この商品おすすめです!!
(メーカーから何かいただいている訳ではありません。)

2013年2月18日月曜日

指導医養成講習会

多田です。

先日、土日の2日間で、「指導医養成講習会」に参加させて頂きました。
この講習会の目的は、「教育」について勉強したことがない指導医達が、より上手に研修医の先生達を指導することができるようになることです。


広島県内各地の病院から、いろんな科のいろんな学年の先生が40名集まり、慣れない分野にみんなで協力しながら取り組みました。以前お世話になった先生方や、一緒に働いた事のある先生方との再会もあり、楽しくそして、ぐったりとした2日間を過ごさせて頂きました(笑)
指導して頂いた先生方も、丸2日間びっちりとお付き合い頂いてありがたかったです。

講習会の途中で、「社会が求める医師の基本的臨床能力」を話しあう部分がありました。

(実際のプロダクトです。)

うちの班だけ、「リーダーシップ」という、「島」ができました。
その「島」には、なにやら聞き慣れた言葉達が・・・。

自分は「救急医」で、ちょっと変わった医者なんだなということを、再認識することができた瞬間でした。


旧世代の思考回路の自分も、少しは新しいことができるようになったかもしれません。
少なくとも、<研修医の先生達の話しは、最後まで聴く>ようにします。

2013年2月15日金曜日

中国5県の連携

多田です。

先日、1月23日、中国地方5県の県知事と、各県のドクターヘリ運航病院代表が集まり、ドクターヘリの県境を越えた相互乗り入れの協定を結ばれました。
基地病院の位置から、半径70kmの円を描くと、それぞれの県の基地病院から飛ぶよりも、隣県の基地病院から飛ぶ方が早い地域があります。そこを、お互いカバーしあおうという、すごくもっともな協定です。

ドクターヘリは、「県の事業なので、自分の県ではない地域へ出動するのはどうか?」という意見があると思います。

しかし、救急医にとっては、患者さんが何県人だろうと、関係ありません。
「救命するべき患者さんを救命する」ただそれだけです。
患者さんにとっても、自分が助かるなら、何県のドクターヘリがきてくれても関係ないですよね?
(GoogleMAPです。県境はよくわかりませんね。)

中国地方5県の県知事さんたちは、それを理解していただいてるのだと確信しました。
広島県ドクターヘリのスタートは、全国的に見ても遅いスタートです。
その分、他県の事例を参考にさせていただき、少し背伸びをしたスタートが切れればいいなと思っております。

さらに、自分が大学時代を過ごした”愛媛県”とも県同士の協定を結んでいただいて、出動できるようになればいいなと願ってやみません。

おかげさまで当ブログの投稿がこの投稿で100になりました。
これからも、途切れることなく情報発信できればと思っています。
引き続きよろしくお願いします。

2013年2月10日日曜日

H会 2月定例会

多田です。

昨年度あたりから、不定期に開催されている心臓血管外科のH先生を囲む会、通称「H会」が開催されました。
とはいっても、救命救急センターに係わる複数科をまたいだ、ただの飲み会です(笑)

今回は、2月に麻酔科から救命救急センターへ研修にきている、G先生
重症小児がICUに入室すれば、朝昼夜となくICUへ診察にやってくる小児科のU先生も初参加でした。
(小児科のU先生、佐伯先生、鈴木先生)

普段から関わりの深い科、あまり関わりのない科、楽しい話で盛り上がり、贅沢なお肉を堪能しました。

診療科の間に、壁のない医療ができるようになりたいですね。
そのための、コミュニケーションがこんなところで行われています。
(G先生、H先生すみません、写真を取り忘れました。)

2013年2月7日木曜日

50000ページビュー達成!

多田です。

2012年6月からスタートしたこのブログですが、約8ヶ月で50000ページビュー達成しました。



おそらく、そのほとんどは、院内の関係者や、身内でしめられているのだとは思いますが、50000は5万です!
投稿の数も100件に達しそうな状態です。

最近、いろんなところで「ブログ見てます」と声をかけられ、ちょっと恥ずかしいような、すごくうれしいような気持ちです。

比較的、閉鎖的な場所での仕事ですので、みなさんに少しでも救命救急センターという場所と、救急医という仕事を知っていただけたら幸いです。

これからも、途切れないように更新を続けて行きますので、よろしくお願いします。

2013年2月5日火曜日

ドクターヘリとは? in 医局会

多田です。

今日は、定期的に開催される院内の医局会で時間をいただき、お話しさせていただきました。

最初、センター長から、「ドクターヘリ的事業の経緯と限界」について。
その後、バトンタッチした自分が、「ドクターヘリとは?」についてでした。

「ドクターヘリの目的」をきちんとわかっていただきたいと思い、それをメインテーマとしてお話させていただきました。
また、受け入れ患者さんの増加が予想されますので、今まで以上に各科のご協力をお願いしました。

以下、スライドの抜粋です。








ドクターヘリの目的は、
「医療スタッフを患者さんに速く接触させ、現場から治療を開始すること!」で、

「搬送が速いこと」ではありません。

院内のみなさん、これまで以上にご協力よろしくお願いします。

2013年2月3日日曜日

C-1輸送機搬送実施研修 -美保基地-

DMAT隊員の多田です。

2013/02/02 鳥取県米子市の自衛隊美保基地内で、DMATの研修がありました。
広域医療搬送の際に使用する、自衛隊のC-1輸送機の実機を用いての研修でした。

(C-1輸送機です。)

飛行に耐えられるように、モニターや輸液ポンプ、人工呼吸器、酸素ボンベを固定する方法や、

機内での担架の固定方法、機内でのコミュニケーションの方法、

患者さんの搬入方法、

騒音・明るさなど機内環境の体験など、非日常の環境下での診療について、勉強させていただきました。

実際の飛行はありませんでしたが、滑走路内で加速をしていただいて、離陸時にかかる”G”を体験させていただきました。

広域医療搬送は、DMAT活動の重要な任務です。実災害の際に、きちんと対応できるようにしなくてはならないと真面目に研修を受けました。
(今回のメンバーです。)

研修終了後は、「米子=カニ」と狙っていた夜のDMAT隊員となり、おいしいカニを満喫させていただきました。
(松葉ガニです。)

(翌日、実家にカニを”輸送”した親孝行のK隊員です。)