2015年12月31日木曜日

2015年、今年の漢字は・・・

多田です。
12月に入って、ブログの更新が滞ってしまい大変申し訳ありません。

病院のネットワークがダウンしてしまい、病院のホームページも現在アクセスできない状況になってしまっております。
ホームページを見ることができませんが、病院の業務は、何の問題もなく、通常通り行われております。
ご安心ください。

安定した通信環境を失って、はじめてインターネットと言う、便利な機能への依存を十分に感じております。

と言うわけで、今年のブログの締めくくりとなる大晦日の投稿は、自宅のPCからになります。

2015年も振り返ると、いろんな出来事がありました。
(元旦のヘリポート勤務に始まり)


(元静岡県立こども病院PICUの植田先生に救急ケースカンファに来ていただいたり)

(院内災害対策訓練を行ったり)

(佐伯医師の尽力により、SSTTが当院で開催されたり)

(SSTTで千葉の同志と再会したり)




(千葉のみなさんにお招きいただき、お話しさせていただいたり)

(広島の経験を全国のみなさんに発信したり)

(医療業界ではない方々との、連携を進めたり)

(優秀な救急医を送り出したり)

(新しい救急医の誕生と、新メンバーを迎えたり)

(チーム心呼急が全国1位になったり)

(小児用救急カートが整備されたり)

(救急医が産科医・新生児科医と一緒に働いたり)

(懐かしい先生と再会したり)

(新しいフライトNsが誕生したり)

(センター長が、総務大臣表彰されたり)

(新しいフライトナースも北総スピリットを学びに行ったり)



(局地災害が頻発する広島で、災害対応したり)

(地域の幼稚園でお話しさせていただいたり)

(救急医学会で発表したり)


(地域の医師会にお招きいただきお話しさせていただいたり)


(同志とぐんまちゃんに会いに、前橋にいったり)


(車と医療の新しい関係を確認しに、お台場にいったり)

(過去の事案の反省を活かした訓練をしたり)

今年も1年色んな事がありました。
毎年、独断と偏見で決定される、2015年の漢字は・・・

「熟」です。

ここ、5-6年間の間に、当院・当科・当センターで日々、評価し、改善に向けて努力したことが、いろいろなところで、徐々に「成熟」してきたことを感じております。
ただ、この「熟」は、「未熟」の熟であることは、実感しております。

医療業界ですので、いつになっても達成できないことはわかっておりますが、「完熟」を目指した活動を、2016年も続けていきたいと思っております。
引き続き、来年も当センターをよろしくお願いします。

みなさま、よいお年をお迎えください。

2015年12月11日金曜日

2015年度 広島空港航空機事故対応訓練

多田です。

先日(2015.11/25)、広島空港で、航空機事故対応訓練が行われ、DMATとして参加してきました。
(大型バスを墜落した航空機に見立てての訓練です)

(県内各地から、消防・DMATが集まりました)
昨年のアシアナ航空機事故後、初めての訓練でしたので、参加者の切迫感が伝わってくる訓練でした。
(災害対策本部立ち上げを見学中)

我々、DMATは災害対策本部に、本部長を置き、

患者集積所でのトリアージ・治療

災害対策本部の搬送担当部門(←ここを当院DMATが担当)
(広島県の地図を広げ、搬送先病院と搬送方法を選定します)

など、医療支援をさせていただきました。

当日は、生憎の雨模様と、寒さで、我々プレイヤーも、傷病者役のボランティアの方々も、凍えながらの訓練でした。

三原市消防・空港関係者・防災航空隊・海上保安庁・日本赤十字社・DMATなどなど、多職種による、多数傷病者対応を訓練することができて、非常に有意義な訓練でした。

集まった、広島県内のDMATは、みんな、2014年8月20日の広島市土砂災害で、一緒に活動したメンバーで、非常にスムーズな連携ができました。
実災害の時に威力を発揮するのは、普段からの訓練と、顔の見える関係であることを実感しました。
もしものために、普段から準備できることを準備しておかなくてはいけません。

2015年12月2日水曜日

「D-call Net」HEM-Netシンポジウム2015@お台場MEGAWEB

多田です。

2015/11/30 東京お台場のMEGAWEBで、開催された「HEM-Netシンポジウム」にお邪魔してきました。
お台場が初めての自分は、途中にちょっとだけ見かけた「モビルスーツ」に後ろ髪を引かれつつ、会場入りしました。

今回のテーマは、「救急自動通報システム(D-call Net)とドクターヘリの連携」です。


D-call Netとは、今回のシンポジウムから、よりわかりやすく、覚えやすい名称に変更になりましたが、これまでは、AACN(Advanced Automatic Collision Notification:先進事故自動通報システム)と呼ばれていたシステムです。
AACNについてはこちらをご覧ください。)


簡単に言うと、「大きな事故の場合、自動車がドクターヘリを呼んでくれるシステム」です。
大きな事故の際に、エアバッグが開くことをきっかけに、乗用車内に内蔵されているセンサーが、事故の程度を測定し、シートベルト着用の有無などを情報センターへ送信。
送信された、事故のデータを元に、傷病・死亡予測アルゴリズムにより、搭乗者の重症・死亡確率が計算され、その結果がドクターヘリの基地病院・担当消防本部に送信されます。これにより、ドクターヘリ出動までの時間短縮が図られ、交通事故による傷病者の救命率の向上が期待されるシステムです。

国土交通省・総務省・厚生労働省など省庁や、カーメーカー、大学の研究室、HEM-Net、コールセンター運営会社、通信事業者、病院、ドクターヘリの運航会社などなどなどなど、たくさーんの業界の方々が、それぞれ努力し、連携し、完成したシステムです。
(当日のCar watchさんの記事がこちらです。)

これまで、複数回の実証実験がなされ、このシンポジウムの当日から全国8施設で試験運用が開始されております。

今回のシンポジウムは、医療職の自分にとっては、異業種の方々(カーメーカー・国土交通省・通報システムメーカーなどなど)のお話しを聴くことができたことが、一番楽しかったことです。
普段、病院で仕事をしている人間にしてみれば、「事故を起こす前の車に関すること」や、「道のこと」、「傷病程度予測のアルゴリズムのこと」など、お聞きする機会のない話ですから、非常に興味深く拝聴させていただきました。
(M田先生、M村先生、多田)

近い将来、「愛車がご主人様のために、現場にヘリを呼んでくれる(byM村先生)」ことが、当たり前になることを期待して、自分たちもできることを、できるだけやっていきたいと思いました。

シンポジウムの後は、同じく熱い想いをもって、会場に駆けつけられた前橋のM田先生と、レインボーブリッジが見える、「おしゃれ」なお店で、「泥臭い」仕事の話しをし、大満足で帰広しました。
(前橋の同志、M田先生と)

広島でもD-call Netが実現できたらうれしいです。

2015年11月23日月曜日

シップチェンジ

多田です。

ヘリコプターには、定期的に対空検査と呼ばれる検査が必要になります。
(車の車検と同じようなものです。)
消防ヘリや、防災ヘリ、報道ヘリなどはその間運休となります。

ドクターヘリにも、その対空検査は義務づけられており、今年もその時期がやってきました。
対空検査の間、運休しなくてすむように、代替機がその間、広島県のドクターヘリとして、働いてくれます。
広島県でいつも飛んでくれている「JA124D」から、今年の検査の間「JA115D」が広島のドクターヘリとして活躍してくれます。



今年は、無線のデジタル化も相まって、年明けまで「JA115D」での運航となります。
よろしくお願いします。

2015年11月10日火曜日

第22回 日本航空医療学会@前橋

多田です。

2015/11/06から2日間の日程で、群馬県前橋市の前橋テルサにおいて、
第22回 日本航空医療学会が開かれました。

(ぐんまちゃんと一緒に)

いわゆる、空の医療を考える学会で、ドクターヘリだけでなく、メディカルウイングをはじめとした固定翼の話であったり、災害時の他機関連携のため、医療機関はもとより、運航会社、消防・自衛隊・海上保安庁・運航動態監視システムのメーカーさんなどなど、今回の学会のテーマである「空の連携」をさらにいいものにするため、たくさんの議論がなされました。
(CSの奥田さんの発表です)

(前橋の同志と!運営お疲れ様でした)


学会のあとは、顔の見える関係の強化を目的に、前橋の街に繰り出しました。
(懐かしい千葉北総のみなさんと)

学会でなければ、出会えなかった・お話できなかった方々とたくさん接点を持つことができ、非常に有意義な学会でした。
(大きな連携を画策している方にいただきました)

あと、うれしいプレゼントもいただきました。

「空の連携」
今以上にいいものにしていけるよう、頑張っていきます。