2016年1月30日土曜日

新しいヘリポート@江田島市

多田です。

先日、ドクターヘリの当番日に広島湾に浮かぶ、江田島市からドクターヘリ要請をいただきました。
事案の内容は、「ご高齢の患者さんの片麻痺」でした。
脳梗塞を疑いますので、ドクターヘリによる早期介入と、搬送先病院での早期治療が、機能回復に関わります。
患者さんは、当院へ搬送し、脳神経外科医による血栓溶解療法と、血管内治療による血栓吸引療法が行われました。
しっかりリハビリを行って、元の生活に戻っていただけるよう祈っております。

さて、この事案の際に、着陸したヘリポートにこんな看板が、
(?)

(近寄ってみるとこんな看板でした。思わず写真を撮ってしまいました)

ありがたいですね。
地域の方々に、我々の活動を知っていただいて、協力していただけるのは非常にうれしいことです。

今回要請していただいた、江田島市は、広島県ドクターヘリ開始当初から、
「攻めの要請」をしていただき、
その結果、ドクターヘリ到着までの時間が、早すぎるため、支援隊の方々が間に合わない事が多くありました。
ここまでの、「攻めの要請」もすばらしいことなんですが、ここからがさらにすばらしいところです。
それでも、「攻めの要請」をし続けていただいたことで、
江田島市が必要性を認めてくださって、支援の少なくてもいい、専用ヘリポートを、市内の複数箇所に作成していただくことができました。
今回使わせていただいたヘリポートも、そのうちの一つです。
(こんな立派なヘリポートを島内にいくつも作っていただきました)

今では、江田島市のどこからでも救急車で10分以内にヘリポートへ到着できます。
そして、専用ヘリポートができた江田島市からは、比較的多くの要請をいただいております。

我々、ドクターヘリのスタッフも、「攻めの要請」に十分答えられるような、「攻めの救急医療」を提供していかなければいけないと思っております。


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2016年1月19日火曜日

統括DMAT講習@立川 災害医療センター

多田です。

先日、東京都立川市にある、災害医療センターにお邪魔してきました。

目的は、「統括DMAT講習」です。
まず、DMATとは、「Disaster Medical Assistance Team」の略で、災害時に急性期の医療を提供するチームです。

東日本大震災などの大規模災害から、当院も関わった、2014年の広島市豪雨災害など、(当時の投稿はこちら)局地災害でも活躍します。
DMATは、最低5人程度の小さなチームで、医師・看護師・業務調整員で構成されます。
その、チームがたくさん集まって、組織を作り、医療を提供します。

現場で、患者さんを直接治療することも大事ですが、災害医療の「肝」需要と、資源のバランスを整えることです。
組織として、必要な場所に、必要な医療を提供するシステムを構築することができれば、よりたくさんの患者さんを救命することができます。
そのシステムを構築するために、DMATにはたくさんの「本部」が設置されます。

「災害医療センター内のDMAT事務局」をトップとし、「都道府県DMAT調整本部」「DMAT活動拠点本部」「SCU本部」など、全国から集まってくるチームを、束ねて大きなチームとして活動するための、いろんな本部が必要です。
今回の「統括DMAT講習」は、この本部(特に本部長)を担う医師を養成するための講習です。
2日間の、座学と机上シミュレーションで、みっちり、本部運営のためのノウハウをたたき込まれます。
この、講習の中で、本部を担うDMATに必要な「戦略」を学び、災害時によりよい本部運営ができるようになります。

2日間のきつい講習でしたが、無事、統括DMATとして認定されました。
実災害に向けて、統括DMATとして、恥ずかしくない本部活動ができるように、これからも精進していきたいと思います。

また、講習には、大先輩の先生方がたくさんいらっしゃいましたが、全国の同年代の同志達も受講しており、近況報告に花が咲きました。
この顔の見える関係も、実災害時に大きな効果を発揮しますので、引き続き全国のみなさんと、つながり続けていきたいと思っております。

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2016年1月10日日曜日

新年を祝う!  広島「新」名物

多田です。

忙しかった、年末年始が終わり、救命救急センターに多少の静けさが訪れております。
なぜか毎年、年末には「今の自分の力量を試される」様な患者さんが搬送されることが多く、今回もせっかくいただいたお休みを、休日出勤という形で台無しにしてしまいました。
センター長すみません。

この年末年始は、暦の影響で、みなさんのお休みが短かったからか、忙しかったからか、個人的には、あっという間に終わった気がしております。

ドクターヘリの当番も、年始から担当させていただき、1件の重症な患者さんの転院搬送と、1件の脳血管障害の患者さんの現場救急に出動させていただきました。

ドクターヘリの仕事が大好きなのに、引きが弱く、要請なしのことも多い自分には珍しく、仕事ができた日でした。


(初詣でごった返す、護国神社と広島城)

年末のドクターヘリ症例検討会で、「広島県ドクターヘリは要請件数を伸ばしていく必要がある」ことを、確認できました。消防の皆さん、要請後キャンセルでかまいませんので、どんどん要請してください。

そして、年始からの当直飯は、広島新名物「汁なし担担麺」です。
(出前レパートリーの1つです)

5年ほど前から、広島で爆発的に流行しはじめた、「辛く」「痺れる」麺です。
(初期研修医のM先生と汁なし担担麺)

年々、流行が広がり、とうとう、出前で持ってきてもらえるようになりました。
(同じく初期研修医のU先生と、Y先生と汁なし担担麺:CMに出られそうです!)

2016年も、「汁なし担担麺」の様に、「ピリッ」と心地よく痺れるような救命救急センターを目指して行きたいと思っております。
引き続き、ご協力をお願いします。

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