2013年9月30日月曜日

JA124Dです・・・?

多田です。

先日、ドクターヘリ当番日に広島ヘリポートへ行くと、こんなものが!


精巧に作られた、JA124Dの模型です。



台座の上で、向きも変わります。
ドクターヘリの機体、EC135を製造している、Eurocopterという会社からのプレゼントらしいです。
(本物との2ショット)
うーーん。欲しいです。
でも、スタッフみんな欲しいと思うので、基地に飾っておくのが一番ですね。

2013年9月25日水曜日

格納庫の工事

多田です。

とうとう始まりました。
2013年9月からスタート予定だった、ドクターヘリの「格納庫工事」です!


以前の記事にも書きましたが、今の基地は仮住まいで、以前の「広島西飛行場」の跡地で活動しております。
懐かしさや、無意味な広さ(笑)があっていいのですが、格納庫から遠く、元空港施設のため、セキュリティーがしっかりしていて、逆に出入りが大変なんです。

格納庫ができれば、待機中はべったり「JA124D」と一緒の建物です。


急な天候の変化でも、格納庫にヘリを搬入したり、天候回復してヘリポートに出したりが楽にできるようになります。

(スタンバイ終了後、格納庫へ運ばれていきます)

さらに、「広島県ドクターヘリ」のあらたな特徴が生まれます。
実は、広島市消防のヘリ「ひろしま」も同時期に格納庫を新調し、ドクターヘリの格納庫と並ぶことになります。(なるはずです。)
(県立広島病院屋上の「ひろしま」)

 ドクターヘリ開始前は、ドクターヘリ「的」事業として、我々を現場に連れて行ってもらったり、ドクターヘリが始まった現在でも、重複要請に対してドクターピックアップで出動してもらったりしております。

現在は、広島ヘリポートの北の端と、南の端にそれぞれ待機場所があり、なかなか待機中に遊びに行くわけにも行かず、顔の見える関係というわけには行きません。

格納庫が新調され、隣同士になった際には、ドア一枚先に「ひろしま」のクルーがいるという、なんとも贅沢な連携ができるようになります。


顔の見える関係が大事です。
今以上に、協力した活動ができるようになればと思います。
格納庫の完成予定は、2014年3月だそうです。
楽しみ楽しみ。

2013年9月20日金曜日

プレホスピタルケア研究会 その2

つづき


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ある日の午後、病院で責任者業務をしていた時、ホットラインがなりました。
消防指令より「吉和で男性の心肺停止」にヘリ要請です。
病院ヘリポートでピックアップしてもらい、ランデブーポイントへ。
ヘリ先着で、救急車を待ちます。
救急車が到着後、車内に飛び乗り状態を確認。心肺停止のままであることを確認し、気管挿管・アドレナリン投与行います。蘇生処置に反応し、心拍再開。そのまま当院へヘリ搬送となりました。
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この事案の際、救急車に乗っていたK救急救命士さんとそれ以来の再会をし、懐かしく思い出しました。実は、このときのランデブーポイントが、今回の研究会の開催地「クヴェーレ吉和」の目の前にある、「女鹿平スキー場駐車場」だったんです。なんだか運命めいた物を感じました。
研究会終了後、駐車場をのぞきに行くとこんな張り紙が。



みなさんご協力ありがとうございます。

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また、別の事案でしたが、備北地区から小児の緊急外来搬送があり、防災ヘリで依頼元の病院へ。
病院で処置中に天候が悪化し、防災ヘリは広島空港へ帰投。

気管挿管・人工呼吸を開始し、陸路で県立広島病院へ搬送開始しました。
途中の車内に連絡が。「安芸太田のヘリポートでピックアップしてもらうので高速道路を降りてください」と。
病院に残っていた、佐伯医師広島市通信指令のO救急救命士が手配してくれて、途中のヘリポートで広島市消防ヘリによるピックアップをしてもらい、病院までの時間を短縮してもらいました。
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そのOさんとも、その日のことを懐かしく話しました。

1泊で丸1日、楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
他職種との交流っていいもんですね。

2013年9月16日月曜日

プレホスピタルケア研究会 その1

多田です。

先日、第13回プレホスピタルケア研究会に参加させていただきました。


場所は「クヴェーレ吉和」という温泉施設で、冬場は「女鹿平スキー場」に隣接しているため、ウインタースポーツをするお客さんで賑わう施設です。


今回のテーマは、「攻めの医療を考える」で、自分はドクターヘリの机上シミュレーションをさせていただきました。
その模様は後日、多分アップします。

研究会には広島県内の「熱い」救急救命士の方々や、救急に関わっている病院の「熱い」ドクターなど、他職種の参加があり楽しい時間を過ごさせていただきました。
救急外来や、ランデブーポイントでの短時間しか接点がない救急救命士さん達と、じっくり話をする機会で大変有意義な時間になりました。

たくさん楽しいことがあったのですが、その中でもうれしかったのは、以前のドクターヘリ「的」事業で出動した際に、一緒に活動した救命士さん達との再会でした。

その内容は次の投稿で。

2013年9月13日金曜日

誕生日のミッション

多田です。

先日のドクターヘリ当番日は、いつも一緒に飛んでいるM看護師の誕生日でした。
せっかく朝早く出勤して、丸一日ヘリポート待機しているんで、要請あったらいいねと話していました。
(いわゆるヘリ日和です)

午前中に要請があり、島根県へ向けて離陸。
現場を目指していましたが、救急隊現着後、軽症のため途中キャンセルとなり、そのまま広島ヘリポートへ帰投しました。(さすがドクターヘリの先輩県です。要請の仕方が上手です。)
(M看護師です)

やや不完全燃焼のM看護師と一緒に、要請を待ち続けたところ、あきらめかけた16:00頃に広島ヘリポートからほど近い、島嶼部からの現場要請がありました。外傷事案で意識障害があり重症頭部外傷を疑わせました。県立広島病院へヘリ搬送し、広島ヘリポートへ帰投。
17:00すぎにデブリーフィングを終わらせ、誕生日のM看護師とその日のスタッフで記念撮影しました。
(このあと起こることをだれも想像していませんでした)

そろそろ帰りの支度を始めようと思った矢先に、広島県中央の山間部からドクターヘリ要請がありました。
日没まで30分ありません。
CSさんの「ドクター投入後、ヘリはそのまま帰りますけど行きますか?」との質問に、「十分です。行きます!」
ヘリに乗り込みランデブーポイントを目指しました。
学校のグランドに着陸後、ドクターヘリはエンジンカットせずにそのまま離陸し、広島ヘリポートへ。
(日没直前です。この直後にヘリは離陸しました)

自分とM看護師は、現着済みの救急車内で患者さんを診察しました。
搬送に必要な処置を行い、県立広島病院を救急車で目指しました。

日没間際ギリギリのミッションでしたが、ドクターヘリの第一の目的である、「早期医療介入」が達成できた事案でした。

患者さん搬送後、タクシーで広島ヘリポートへ帰投し、記録・後片付け・薬の整理など行い、再びタクシーで広島大学病院へ。大学病院で書類の提出と、薬品の返却をしその日のミッション終了と成りました。
その時点で時刻は、22:00を回っており、M看護師の誕生日は気がつけばあっという間に過ぎ去っていきました(笑)

手荒い歓迎でしたが、有意義なミッションで2人とも大満足で帰路につきました。

Mさん、誕生日おめでとうございます!

2013年9月9日月曜日

JA124D

多田です。

広島県ドクターヘリは、中日本航空さんが運航会社です。
広島県の機体は、「JA125D」という番号が割り振られています。

(大きく表示されています)


車のナンバーと同様で、1機体に1番号が当てられているそうです。
中日本航空さんが、運航するドクターヘリには末尾に「D」がついているそうです。

ヘリ運航に関する無線のやりとりで、いつも機体番号を機長と管制塔で話します。
管制塔とのやりとりは、英語でされており、機体番号は間違えないように、「one,two,four,delta」と呼ばれます。アルファベットにはそれぞれ間違えないように、そのアルファベットを頭文字にした単語がつきます。
たとえば、広島県防災ヘリの「JA12HP」だと、「one,two,hotel,papa」だそうです。

伝達ミスが大きなトラブルを起こしてしまいかねない業界ですから、それを防ぐ方法もいろいろ考えられています。
コミュニケーションに関することですから、我々も学ぶべきところがありますね。

2013年9月5日木曜日

傷病者を増やさないために・・・

多田です。

広島県ドクターヘリは、ヘリポート待機で運航しております。
現在のところ、待機場所は以前の「広島西飛行場」の出発ロビーです。
所々に、その名残があります。



(名残ですねー)

そして、ヘリポート内は不審者の侵入や、飛散物などのチェックのため、警備の方の巡回が定期的にされています。
ヘリポート内を安全運転で警備していらっしゃいますが、「元」出発ロビーの目の前を通過します。

(懐かしい方は懐かしい出発ゲートです)

ドクターヘリ要請があれば、医療スタッフは一刻も早くヘリの乗り込み、患者さんに接触するまでの時間短縮をするため、扉を開けて飛び出したくなるのですが・・・
直後に車にひかれてしまっては、傷病者が増えて困るだけなので、注意を促す張り紙がされています。
(注意!)

「気持ちがはやる場面でこそ、冷静に」活動できたらと思います。

2013年9月2日月曜日

グランドに散水していただいてます。

多田です。

先日、昼間の気温が35℃を超えそうな勢いのある日、広島県東部からドクターヘリ要請していただきました。
患者さんを、救急車内で診察し、救急車にフライトドクターが乗車し、近隣の総合病院へ搬送させていただきました。



その際、搬送後の帰りのヘリコプターの迎えを、病院近隣の小学校グランドまで来ていただくことになりました。

(機体に水をかけているわけではありません)

快晴のお昼ですので、着陸時にきちんと散水していただいたのですが、あっという間に乾燥してしまい、離陸前にもう一度散水をお願いすることになりました。

(暑い中、ありがとうございました)

支援隊の方々、繰り返しの散水ありがとうございました。

土のランデブーポイントでは、ヘリコプターの離着陸で、砂が舞い上がり、ご近所の洗濯物を汚してしまったり、プールの水に砂が入ってしまったり、最悪の場合は、舞い上がった砂で機長の平衡感覚がくるってしまい、墜落の危険性もあります。

散水は、安全にドクターヘリを運航していく上で、非常に重要な支援です。
何事もなく着陸でき、何事もなく離陸でき安全に患者さんを搬送できるのは、このような支援隊のみなさんのおかげです。

いつもきちんとお礼を伝えることが難しいのでこの場を借りてお礼を申し上げます。