2012年10月2日火曜日

指導救命士

多田です。

救命救急センターで働いていると、救急隊員の方々との接点がたくさんあります。
病院前から一貫した考え方で、医療が行われると「今まで救えなかった命がたくさん救え」ます。その医療のスタートは救急の現場です。
そのため、救命救急センターで働く医師の仕事の一つに、救急隊員の方々の教育があります。
救急隊員の中には、さらに勉強して「救急救命士」という資格を持った隊員の方がいらっしゃいます。救急隊員より高度な、病院前救護を行うことができる資格です。

先日、広島県の消防学校で、「救急救命士」を「救急救命士」が指導すると言う試みがあり、参加させていただきました。
これから先、病院では先輩の医師が、後輩を指導して育てるのと同じように、先輩の救命士さんが、後輩を指導して育てると言う試みのスタートです。

いくつか、ブースがわかれておりましたが、自分が視させていただいたのは、
もちろん<小児救急>のブースです。



指導救命士さんが、考えてきた「あーっ、そういうシチュエーションあるある!」という患者さんを、想定したシミュレーション教育でした。
<気管支喘息重積発作>
<けいれん重積発作>
<アナフィラキシーショック>
<虐待による急性硬膜下血腫>など、さすがに現場で働いてらっしゃる救命士さん達が作っているシナリオですのでリアリティーがありました。

他のブースでは、班のうち1人が傷病者役をしてましたが、自分のブースは患者さんが<小児>だったため、人形相手のトレーニングでした。
みなさん、人形相手でしたが、いい加減にすることなく、丁寧にそして緊張して対応してもらえました。



現場で活動するプロですので、病態の把握に重点を置いたトレーニングにさせていただきました。
自分からのメッセージ、
「こどもは小さな大人です!」
「病態の把握は、ABCDの順番です!」
は伝わったでしょうか?


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