最近寒くなり始めたからか、脳血管障害・虚血性心疾患の患者さんが急増しております。みなさまお体にお気をつけください。
さて、広島県はたくさんの島嶼部を抱えていることをご存じでしょうか?
広島県の南側は、瀬戸内海に接しており、そこにはたくさんの島が浮かんでいます。
「多島美」と賞されるその風景は、「島」出身の自分には懐かしく、そうでない方には美しく見えるものと自負しています。
(自分の実家の島からの眺望です。)
先日のヘリ要請は、そのうち比較的大きなO島からの要請です。
左半身麻痺で、発症時間がはっきりしている患者さんでした。
脳梗塞だった場合の血栓溶解療法の適応と、島から治療可能な病院への搬送時間・患者さんの意識状態を考慮した素早いヘリ要請で、救急隊が患者さんに接触して、ヘリ要請するまでの時間が”9分”でした。
Drヘリ的運用をやっている、広島県の現状としては抜群に早い判断です!
当院から、K先生、研修医のO先生と、最近比較的ヘリ出動の多いK看護師が現場に向かいました。
脳梗塞の影響で、バタバタしている患者さんに研修医のO先生が「サクッ」と点滴をとり、当院へUターン。画像評価ののち血栓溶解療法となりました。
(点滴を「サクッ」ととった、研修医のO先生)
救急隊の素早い判断で、血栓溶解療法のタイムリミットに間に合い、治療開始することができました。
「無駄にした時間は、絶対に取り戻すことができません。」
当院の救命救急センターは、空振り大歓迎ですので、これからも迷いなく素早い要請をお願いします!
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