広島市消防司令より「ホットライン」が入りました。
通常のホットラインは、現場で活動し、患者さんを観察した救急隊からかかってきます。
広島市消防司令からのホットラインと言うことは、普通の患者収容依頼の電話でないことが明らかでした。
「県立広島病院救命センターです。」
「広島市消防司令です。広島市内で多数傷病者発生事案あり、収容可能人数と、医師の現場派遣の依頼です。」
「わかりました。医師3名、看護師1名現場派遣します。直近の救急車を救急外来に迎えにきてもらってください。」
テンションの上がる状況です。多数傷病者・現場派遣・・・。
現場に着けばトリアージと処置。救急医としての正念場です!!
出動する気満々で、振り向いたところ・・・
すでに自分は人数に含まれていませんでした・・・
要請から5分後には、Dr3名・Ns1名が救急車で現場に向かって出動しました。
自分はお留守番です(泣)
(帰院後に撮影)
しかーし。お留守番にはお留守番の仕事があります!
ホワイトボードの代わりのシートを使い、救命救急センターの壁を使って「クロノロ」を書きます。
(クロノロとはクロノロジーの略で、一般的には年代学などを指しますが、災害医療では、情報共有のための時系列に並べた表をいいます。)
(クロノロジーです。)
多くの患者さんが一度に病院に搬送になる可能性を考えて、救急外来のスタッフに協力依頼、日勤のNsも残って手伝ってもらえるようです。
しかし、結局、救急隊のトリアージの結果、軽症の患者さん1名のみだったそうで、「現場派遣部隊」は途中でUターンとなりました。
空振りでしたが、「医師の現場派遣要請のタイミング」、すばらしかったと思います!
結果論で軽症だったから意味がなかった訳ではなく、重症だったり、傷病者がたくさんいた場合のことを考えると、ほんとにすばらしい要請でした!
医者を現場に引っ張り出してくれる消防のスピリットに最大限答えます!
これからもよろしくお願いします。
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