2014年5月15日木曜日

厳しめのBLS-AED

多田です。

毎年、当センターのスタッフが中心となり、院内の「心肺蘇生委員会」が、1年目の研修医の先生達と、希望者を対象にBLS-AEDのトレーニングを行っております。
トレーニング方法は一般的なコースものと同様に、「やさしく、褒めちぎって」です。
(研修中の救命士さんも、見学に来てくれた学生さんも参加です)

(K看護師の胸骨圧迫が「速く」「強い」ので写真がぶれてます)

今年度は、当救命救急センターでは、看護師全員を対象に、BLS-AEDのトレーニングを行っています。
今年度配属された、新人さんだけでなく、「全員で基本の基本を徹底」することが目的です。
救命救急センターで働く上で、絶対に必要な知識ですので、一般の方と同様な完成度では全く話になりません。
今回は、センター長の許可もあり、いわゆる「成人教育」の枠にとらわれない、
「厳しく、たたき込む」方法です。

(大きな声で応援を呼びます!)

(センター長のチェックも入ります)

具体的には、場面の想定として、「院内の応援の人がいない場所を設定」したり、「BLS-AEDをならったことがない人との2人法」だったり、「緊急コールが異なる種類の病棟」だったりとリアリティーをもったシミュレーションができるような設定をしています。

「床に転がっている人形相手」のシミュレーションができるだけでは、実際の患者さんと対峙した際に、きちんとした対応ができません。

救命救急センターのスタッフとして働いている限りは、プロとして、120点のBLS-AEDを提供できるところを目標としてトレーニングをして欲しいと思い、回数を重ねています。

リアルな場面の想定をするだけでも、「ドキドキ」してしまうスタッフが多く、シミュレーションでも全力でトレーニングしてもらっています。
自分の知っている漫画家の方が言っていました。
「必要なのはリアリティーだよ!」
まさにその通りだと思います。

同じ1度のシミュレーションが、気持ちの持ち方次第で、効果が何倍も上がるとすると、その方が圧倒的にいいですよね?

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