2014年2月16日日曜日

救命士養成所での講義

多田です。

当院救命救急センターのスタッフは、年に数回、広島市西消防署内にある「救命士養成所」(タイガーマスクの虎の穴みたいなところです。)で、講義を担当しています。
センター長をはじめ、みんなで分担して講義に行きます。

(写真の真ん中下におしゃれな西消防署が見えます)

自分は今年度、「胸部外傷」「骨盤四肢外傷」「小児外傷」の担当でした。
「胸部外傷」「骨盤四肢外傷」は2年目で、
「小児外傷」は3年目になります。
救命士養成所の隊員の方々は、国家試験を控えていて、試験勉強に時間をさくほうがいいのでは?と思い、養成所の方に「試験対策をメインに授業した方がいいですか?」とお話ししたところ、「うちは予備校ではないので、現場で役に立つ授業をしてください。」と力強くいっていただきました。

というわけで、試験対策ではなく、それぞれの外傷について、解剖学的・生理学的なスタンスで説明させていただきました。
また、「小児外傷」については、自分が広島に帰ってきて約4年間の症例も紹介させていただき、重症小児外傷を成人と同様に、評価・判断・処置して、そこに小児独特の考慮するべき点があることを強調してお話させていただきました。




この数年間で、小児の外傷に関して、自分が講義でお話しさせていただいたことを、しっかり覚えていただいている救急救命士さんが、「先生、講義で言ってましたよね?」と病院搬送時に話してくれることもあり、こういった院外活動も大事なんだなと痛感しています。
地味ですが、大事な仕事ですので、これからも続けていかなければと思っています。

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