2013年8月17日土曜日

緊急地震速報

多田です。

先日2013/8/8の緊急地震速報、みなさんのところにも届きましたでしょうか?
幸い、当初に表示された「震度6弱」ではなく、小さな地震だったようで安心しました。

自分は地震に関する考え方が、この仕事をする前までと、仕事を始めてからではがらっと変わりました。

DMAT隊員のトレーニングを受けさせていただいたため、「自動待機基準」を満たすかどうか、自分が被災地に出動する可能性があるかどうかを考えるようになったことが一つです。
日本DMAT隊員は、地震の際、「東京都 23 区で震度5強以上の地震が発生した場合」「その他の地域で震度6弱以上の地震が発生した場合」など、DMAT隊員として活動する可能性が高い事案が発生した場合、出動に備えて待機する必要があります。

(東日本大震災の出動時です)

また、もう一つは過大評価に対する考え方です。
救急医を始める前の自分だったとすれば、「なーんだ。間違いか、びっくりさせないで欲しい。」と少し怒っていたでしょうが、今は違います。
救急の現場でも、災害の現場でも、助けられる命を助けるためには、空振りがある程度必要なことは日々の診療で思い知らされています。また、緊急時にしっかり活動するためには、日頃の準備が不可欠であることも身にしみてわかっています。
だからこそ、今回の地震速報は、いい機会だと思いました。


(東日本大震災の出動時です)

地震に関する技術のさらなる進歩は必要ですが、「オーバートリアージ容認」の考え方を、医療現場だけでなく広めて行くことができたらいいなと思いました。

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