2014年11月1日土曜日

ドクターヘリの説明書:シリーズ第4回 搬送先病院のバリエーション

多田です。

ドクターヘリで患者さんを診療した際に、現場で治療が完結することはほぼありません。
なんらかの形で、どこかの病院へ搬送となります。

ドクターヘリの説明書 シリーズ第4回目は、
「搬送先病院のバリエーション」についてです。

基本的には患者さんの重症度、緊急度を最優先に病院選定を行います。
しかし、重症度と、緊急度がそれほどでもなかった場合や、初期治療により安定化が得られた場合、かかりつけ病院で診療していただいている病気の再燃などの場合、近隣の病院でも十分診療していただける状態と判断できた場合には、その後の通院や入院治療での利便性も考えた上で、近隣の病院へ搬送となる場合があります。

広島県ドクターヘリは、運航開始から1年とちょっとですが、昨年度(11ヶ月間)の搬送患者さんのうち、基地病院である広島大学病院へ27.7%協力病院である当院へ18.7%と合わせて46.4%の患者さんが搬送となっています。

それ以外の患者さんは、どこの病院へ搬送になっているかというと・・・
件数が多い順に、

中国労災病院(呉地区)

安佐市民病院(広島市の北部)


広島市民病院(広島市中心部)

三次中央病院(備北地区)

興生総合病院(三原地区)

となっております。
(県外医療機関への搬送先は割愛させていただきます)
(詳細なデータは広島県のホームページに掲載されています。リンク先の各種資料から)

広島県内外のたくさんの病院に支えられて、広島県のドクターヘリは活動させていただいています。
引き続きのご支援よろしくお願いします。

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