2016年7月29日金曜日

D-call net通報訓練・試験運用開始

多田です。

昨日(2016/07/28)広島ヘリポートの、広島市消防航空隊基地にある会議室で、「D-call net」の通報訓練が行われました。

D-call netとは、自動車にエアバッグが開くような事故が起こった場合、事故時のGPS座標・減速したスピード・シートベルトの有無だけでなく、得られた情報から計算された予測重症・死亡確率などが該当地域のドクターヘリ基地に瞬時に通報されるシステムです。
(D-call net搭載の車両です。かっこいいです)

(模擬通報の通報画面です)

2015年12月にHEM-Netシンポジウムがお台場で開催され、拝聴してきたシステムです。
(そのときの模様はこちらです)

全国でこれまで複数の基地病院で通報訓練や実働訓練が行われており、またシステム搭載車両も少しずつ増えて来ています。
HEM-Netの調査では、重症の患者さんへの治療開始時間が約17分短縮されるようです。

通報訓練が終了し、同時に試験運用開始となりました。

システムがたくさんのカーメーカーで導入され、一人でも多くの患者さんが救命できるようになるよう、医療スタッフとして期待しています。
そして、短縮できた治療開始までの時間を無駄にしないよう、日々の診療から時間を意識して行きたいと思います。
(訓練の合間に座らせていただきました。こんなドクターカーがあればいいのに!)

昨日の通報訓練の模様は、しばらくの間RCCのHP(こちら)でご覧いただけます。
また、広島ホームテレビ(こちら)でもご紹介いただいております。


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