2016年1月19日火曜日

統括DMAT講習@立川 災害医療センター

多田です。

先日、東京都立川市にある、災害医療センターにお邪魔してきました。

目的は、「統括DMAT講習」です。
まず、DMATとは、「Disaster Medical Assistance Team」の略で、災害時に急性期の医療を提供するチームです。

東日本大震災などの大規模災害から、当院も関わった、2014年の広島市豪雨災害など、(当時の投稿はこちら)局地災害でも活躍します。
DMATは、最低5人程度の小さなチームで、医師・看護師・業務調整員で構成されます。
その、チームがたくさん集まって、組織を作り、医療を提供します。

現場で、患者さんを直接治療することも大事ですが、災害医療の「肝」需要と、資源のバランスを整えることです。
組織として、必要な場所に、必要な医療を提供するシステムを構築することができれば、よりたくさんの患者さんを救命することができます。
そのシステムを構築するために、DMATにはたくさんの「本部」が設置されます。

「災害医療センター内のDMAT事務局」をトップとし、「都道府県DMAT調整本部」「DMAT活動拠点本部」「SCU本部」など、全国から集まってくるチームを、束ねて大きなチームとして活動するための、いろんな本部が必要です。
今回の「統括DMAT講習」は、この本部(特に本部長)を担う医師を養成するための講習です。
2日間の、座学と机上シミュレーションで、みっちり、本部運営のためのノウハウをたたき込まれます。
この、講習の中で、本部を担うDMATに必要な「戦略」を学び、災害時によりよい本部運営ができるようになります。

2日間のきつい講習でしたが、無事、統括DMATとして認定されました。
実災害に向けて、統括DMATとして、恥ずかしくない本部活動ができるように、これからも精進していきたいと思います。

また、講習には、大先輩の先生方がたくさんいらっしゃいましたが、全国の同年代の同志達も受講しており、近況報告に花が咲きました。
この顔の見える関係も、実災害時に大きな効果を発揮しますので、引き続き全国のみなさんと、つながり続けていきたいと思っております。

<おまけ>
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よろしくお願いします。

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