ドクターヘリに搭乗中、患者さんの容体が安定していたり、患者さんを乗せていなかったりする場面では、医療スタッフもヘリコプター運航に関する協力をします。
たとえば、近くを飛んでいる飛行機や、ヘリコプターの見張り、
ランデブーポイント着陸時の、飛散物や避難していない人の確認、
赤車(消防車や支援車)、白車(救急車)の発見、
離着陸時の送電線の有無の確認などです。
特に最後の、送電線の有無に関しては、接触してしまえば、即墜落してしまってもおかしくない状態になってしまうので、フライトスタッフみんなで気をつけています。
(山の尾根には比較的たくさんの送電線があります)
つまり、見える障害物を避けて飛んでいます。
夜間飛行が難しいのはそのためです。
昼間でも、ヘリコプターの機内からはなかなか送電線は見えにくく、電柱と電柱・鉄塔と鉄塔の間に、送電線があるだろうという予測で飛行しています。
(大学のグランドですが、後ろに電線がみえます)
(庄原場外ヘリポートです)
(おそらく送電線が埋めてあります)
傷病者の方と接触する前に、自分たちが事故をしてしまってはいけませんので。
日本のドクターヘリは10年以上の歴史がありますが、未だに人身事故は0件です。
これは、運航スタッフ・医療スタッフ・消防の方々の安全に対する努力のたまものだと思っています。
これからも、事故0で運航していかなくてはいけません。
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