ドクターヘリは、患者さんを乗せた救急車と、「ランデブーポイント」と呼ばれる臨時離発着場で合流し、救急車内で患者さんの診察を開始します。
シリーズ第3回の今回は、「ランデブーポイントの種類」についてです。
現在、広島県ドクターヘリが使用している、比較的、頻度が高いランデブーポイントは、
消防・防災ヘリ用に整備されたヘリポート
学校のグランド
運動公園などのグランド
駐車場
空き地
空港のエプロン
休耕田
などです。
基本的には、それぞれ、管理をしていらっしゃる方に連絡をしてから着陸することになっていますが、時折緊急を要する場合には、事後承諾になってしまう場合もあります。
場合によっては、患者さんの生命に関わることがありますので、なにとぞ、ご了承ください。
場所とは別に、着陸する場所の路面の状態もいろんな種類があります。
コンクリート、アスファルト、
草地、芝生
土
などです。
この中で、ヘリコプターの性質上、コンクリート・アスファルトは離着陸のストレスが少なく、背の低い草地や、芝生なども比較的安全に着陸できます。
ただ、「土のランデブーポイント」だけは離着陸の際に、地上からの強力な支援が必要になります。
乾燥した土のランデブーポイント(晴れの日の学校のグランドなど)は、離着陸時に発生する、強力なダウンウォッシュにより大量の砂塵が舞います。
砂塵は、近隣の家屋や人などに砂をかけてしまいご迷惑をかけてしまったり、
学校の場合はプールの水に砂が入ってしまって、水の入れ替えが必要になってしまったり、
最悪の場合は、巻き上げた砂塵で視界が悪くなり(これを「ブラウンアウト」というそうです)、
ヘリコプターが墜落してしまう危険性があります。
そのため、土のランデブーポイントでは、散水が絶対に必要なんです。
(離陸に備えて散水していただいています)
消防のみなさん、
「ドクターヘリ安全運航のため、
散水にご協力をよろしくお願いします。」
そして、自治体のみなさん
「散水が不要なランデブーポイントの
設定をお願いします。」
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