先日、当直中に消防局の指令室からホットラインがなりました。
「いつも気が利いて、救急救命士の経験もある」O指令であることは、電話の声でわかりました。(いわゆる顔の見える関係ってやつです。)
昼間であれば、指令からの連絡は、消防・防災ヘリのドクターヘリ的運用の際にあるのですが、今回は夜です。どんな内容かな?と思って聞くと、
「海で引き上げられた患者さんの収容依頼」でした。
海上保安庁の方が、引き上げた傷病者の方を、桟橋まで搬送しているけれども、病院到着までさらに時間がかかってしまう。そこで、桟橋まで医師派遣をして、患者さんの治療開始を早めたいという意図でした。
答えは当然「Yes」です。
(救急車内で準備中の、頼りになるM看護師)
夜勤の看護師にお願いして、1人ついてきてもらい桟橋で患者さんを待ちました。
もし桟橋まで行かず、そのまま病院へ搬送していたら、治療開始までさらに20分程度はかかっていただろうと予測されました。
ナイス要請です!
医者を現場に引き出す考えのある指令が、患者さんへの治療開始を圧倒的に早めます。
こういった事案を繰り返すことで、現場から始まる「攻めの医療」が根付いていけばいいなと思っています。
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