2014年3月8日土曜日

第41回日本集中治療医学会学術集会

多田です。

2014年2月28日から3月1日まで、京都国際会館とグランドプリンスホテル京都を会場に、「第41回日本集中治療医学会学術集会」が開催されました。
当院からは、佐伯医師と自分が発表させていただきました。
佐伯医師は、「院内急変事例141例の検討と今後の課題」
多田は、「マルチプロフェッショナルを集めて救命した、新生児重症頭部外傷の1例」についてポスター発表させていただきました。

佐伯医師の発表は、最近全国で導入が進んでいる、RRS(Rapid Response System:重症患者さんが、救命救急センター以外の場所で発生した場合に、センターのスタッフがいち早く駆けつけて治療を開始することで、それ以上の悪化を防ぐことが目的のシステムです。)についての発表でしたので、フロアからのレスポンスは多かったそうです。

(発表中の佐伯医師です。写真はFacebookより拝借)

自分の発表は、重症小児診療と成人救急診療のノウハウを集めて、なんとか救命できた新生児の発表でした。フロアの先生方から、たくさんの質問と提言をいただきました。

(大きな声で、姿勢良くがテーマでした)

学会には、当センターの看護師も4名参加しました。夜の勉強会(単なる飲み会)で、学会に参加することで、自施設のやっていることが妥当なのか?、日本の中でどの程度の位置にいるのか?他の施設がやっていることで、まねできることがないか?など、熱く語り合いました。
(当センターの「夜の勉強会」です)

また、自分はその「夜の勉強会」を途中で抜け出し、「重症小児診療に関わっている人たち」の飲み会に参加しました。
自分が、長野県立こども病院にいたころ、長野にも、東京の成育医療センターにも、静岡県立こども病院にも、地方から小児の集中治療を学びたいという志のもと、たくさんの同志が地元を離れて各施設で修練を積んでいました。その同志達の一部は、自分と同じように地元に戻り、地元で重症小児診療を継続しています。
(重症小児診療に関わる、志の高い人たちです)

ただ、たくさんの症例と、大勢のスタッフで診療していたこども病院時代と違って、地元に帰れば、症例は少なくなるし、スタッフも少ない。そんななかで診療を続けていると、誰かに相談したいこと、ちょっと愚痴を聞いて欲しいことなどなど、同志でなければ話せないことがたまってきます。今回は、トロントに留学中のI先生の企画で、そんなPICU在校生・卒業生が集合しました。懐かしい顔、初めましての顔、いろいろでしたが、みなさん志は同じですので、すぐに打ち解けることができました。
こういった横のつながりを、大事にしていけたらいいなと痛感しました。

全国学会は、学会会場でも、会場の外でも得られるものが多いです。

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