先日の、プレホスピタルケア研究会に参加させていただきました。
そこで、当初は「ドクターヘリが効果的だった症例」の提示をお願いされ、あれこれ考えておりましたが、正直運航開始4ヶ月では「劇的救命!」というような症例はなかなかありません。
広島県ドクターヘリの運航実績は、広島県のHPに毎月アップされていますが、今のところざっくりとした数字で、1日1件平均の出動です。
しかし、これが本当のニーズを拾い上げられていての1日1件かというと・・・。
そうでもなさそうです。
ヘリポートでは、航空無線の他に、消防無線を聞くことができます。
要請基準に合致するキーワードが出てきていても、要請がないことも・・・。
いろいろ考えました。
結果、「ドクターヘリを呼ぶと面倒なことばっかりが増えて、効果がわかりにくい」のが問題ではないかと。
そこで、いつも現場で患者さんをケアして搬送してくれている、救急救命士さん達に俯瞰した目線でドクターヘリの運航をマネージメントしてもらい、全体の流れからドクターヘリが有効なことを実感していただこうと、エマルゴ的な机上シミュレーションを行いました。
病院前の条件、病院の条件、地理的条件、ドクターヘリ運航条件などを設定し、今回は「時間」の要素に絞ったシミュレーションを行いました。
(以下、スライドの一部です)
自分の予想に反して、救急救命士のみなさんも、他の施設から参加のドクターもみなさん楽しんでいただけたようです。
「アナフィラキシーショックの患者さんに救急車2台を使って、患者搬送+医師搬送で接触時間を短縮する」
方法なども話し合われて、自分にとっても大変有意義なシミュレーションとなりました。
コツコツと、病院前医療の効果を宣伝していき、必要な要請件数を増やしていけたらなと思います。
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