多田です。
デジャブの様なひどい災害が広島で起こってしまいました。
2018年7月6日大雨による土砂崩れが、複数箇所で同時に起こりました。
まさに4年前の広島市豪雨災害の再来です。
長い雨が続き、病院も警戒しておりましたが南区の土砂崩れを皮切りに、広島市内のあちらこちらで次々と土砂崩れが発生しました。
豪雨の際には、車のワイパーが間に合わないほどの大雨で、広島市内の各地で冠水しました。
多田は、渋滞に阻まれながら病院に参集しました。
参集後、病院業務を手伝っておりましたが、各地で土砂崩れと現場での医療が必要な患者さんが複数いらっしゃることがわかりました。
4年前の広島市豪雨災害の際に、現場でクラッシュ症候群の患者さんに輸液をし、救助時の心停止を防いだ大賀救命士から多田の個人携帯に電話がありました。安芸消防署の救急係長に昇進された大賀救命士から、「安芸消防署管内の被害が大きく、DMATに来て欲しい」と。そして、安芸消防署署長は、4年前、自分が本部長をさせていただいた、安佐北消防署署長であられたK署長です。K署長に直接電話させていただき「来てください」と言っていただき、DMATとして出動しました。奇妙な巡り合わせです。
世良Dr、小川Ns、村上Logと多田の4名1チームで通行止めの広島高速を緊急通行し、安芸消防署に到着しました。
消防署ではたくさんの消防職員の方々が、なりやまない救急・救助要請に対応が難しい状況が明らかでした。消防署長さんにご挨拶させていただき、消防の指揮所の隣に場所を作っていただき、DMAT活動拠点本部を立ち上げました。
当初は当院DMATの1隊しか参集できておらず、情報収集に努めました。
本部での情報収集中に、広島赤十字原爆病院DMAT・救護班が参集し、挟まれ救助の現場に出動していただきました。その後、広島大学病院DMATが参集。別の傷病者への接触をしていただきました。
傷病者の皆さんは、なんとか病院への搬送が行われましたが、現場は凄惨で被害は甚大です。
局地災害対応では、最大多数の医療班を派遣することが基本ですので、県外DMATの派遣を広島県DMAT調整本部・厚生労働省への緊急連絡で依頼しました。
ですが、夜間は雨の勢いも納まらず救助現場の安全が担保できなかったため、DMATの活動も制限されたものでした。夜明けに伴い徐々に災害の全貌が明らかになり、たくさんの検索されていない、救助が必要な現場が判明しました。
あらためて県外DMATの派遣を広島県DMAT調整本部へ依頼しました。十分な医療ニーズの把握ができていないため派遣は見送りとなり、県内の限られたDMATでの対応を強いられております。
夜が明けて広島市民病院DMATが参集。4チームでの活動を続けております。
追加のDMAT派遣の予定は立っておらず、活動はいっぱいいっぱいです。
救命できる傷病者のみなさんを、なるべくたくさん救命できるよう可能な対応を続けて行きます。
全国の皆さんのご支援とご協力をよろしくお願いします。
0 件のコメント:
コメントを投稿