2018年7月10日火曜日

豪雨災害2018 災害対応はつづく

多田です。

豪雨災害対応についてです。
多田は、2018年7月6日夕方から7月7日の夕方まで、安芸消防署のDMAT活動拠点本部の本部長をさせていただいたあと、本部長業務を引きつぎ、病院へ戻りました。
(安芸消防署からの帰りです)

(院内も雨漏りがありました)

病院には、たくさんの災害関連傷病者が搬送され、病院スタッフ総出で診療に当たっていました。

過剰な緊張状態から少し解放され、ひどい疲労感を感じました。同日は病院スタッフのご厚意で自宅へ帰り、睡眠をしっかりとらせていただきました。
数年前であれば、「いいえ。力尽きるまで頑張ります」と答えたかもしれません。
4年前の広島市豪雨災害を経験した者としては、被害の規模は4年前よりも大きく、かつ範囲が広いと肌で感じており、災害対応の時間は長くなることが容易に予想できたからです。

翌2018年7月8日は、救命救急センター内に立ち上げていた院内災害対策本部とDMAT活動拠点本部を分け、DMATが参集するDMAT活動拠点本部を立ち上げるために活動しました。
(平時の医療ももちろん維持します)

(情報共有のためブリーフィングです)

当初は参集するDMATがいない活動拠点本部でしたが、夕方になり、2日前に自分達が立ち上げた安芸消防署DMAT活動拠点本部の機能を吸収しました。活動拠点本部長に来院いただき、申し送りを受けました。
さらに翌7月9日に福岡県と島根県、広島県内のDMATが参集する活動拠点本部を立ち上げる事になり、受援の準備をしました。

夜中までDMAT活動拠点本部となる、病院会議室に電源・PCなどを集め、机・イスのレイアウトを行い、そこまでに入っていた情報をまとめて掲示し翌朝の参集DMAT到着を待ちました。


2018年7月9日朝8:00、福岡DMAT15隊、広島市内のDMAT2隊、前日の安芸消防署活動拠点本部に属していた島根DMAT2隊に参集していただきました。
(たくさんのみなさんに集まっていただきました)

広島県DMAT調整本部の指示により、参集DMATの割り振りや地域での公衆衛生的な活動をお願いしました。
(被災の大きかった地域の地図を前に活動方針を練りました)

多数にDMATに活動していただき、広島県として非常にありがたかったです。

ただ、災害当日から対応している医療者として、そして災害急性期の医療介入を目的としたDMATの隊員として、急性期の対応の改善点がいくつも見つかり、歯がゆい思い、申し訳ない思いでいっぱいです。

「時間」を有効活用し、最大多数の傷病者の救命に尽力することが我々救急医の使命です。
まだまだ、災害対応の最中ですが今後に向けた改善点を洗い出し、一つ一つつぶしていきたいと思っています。

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