先日、広島県消防学校において、「2015年度の救急救命士ブラッシュアップコース」が行われました。
(広島県消防学校です)
「資格を取ってからも、定期的にスキル維持のための勉強をしましょう!」
という趣旨で、毎年開催されております。
指導に当たる救命士さんが、受講生の指導をするスタイルになっています。
自分は、今年で4年目、4回目の参加です。
シミュレーションの教材提供と、総括をさせていただいております。
担当は、毎年「小児救急」のシミュレーションです。
なかなか、症例数の少ない重症小児ですが、病院前でのきちんとした評価をしていただくために、しっかりシミュレーションしていただきました。
自分の考える、小児救急のテーマは「小児は小さな大人である!」です。
(シミュレーションのあとの、フィードバック)
「小さくて」「話ができなくて」「泣いてしまう」こども達ですが、重症であればあるほど、成人と同様な、ABCDE(A:気道、B:呼吸、C:循環、D:神経学的所見、E:体温)の評価が重要になります。
その、成人と同様の評価をするに当たって、月齢・年齢によるバイタルサインの正常値だったり、こども達を取り巻く、周辺の環境だったり、疾患の頻度だったりが成人と異なる部分があり、それを配慮する必要があると考えております。
今回のブラッシュアップコースとは別に、救命士養成所での「小児の外傷」の講義も、昨年度までに4回させていただいております。
今回のコースの受講者の中に、自分の講義を聴いてくれていて、それを参考にシミュレーションで活動してくれた受講生がいました。
(乳児も固定できます)
非常にうれしいことです。
少しずつですが、長年、「無視され続けていた病院前の小児救急」にみなさんの目が向いてきていることが非常にうれしいです。
引き続き、来年度以降も参加させていただきたいと思っております。
参加されたみなさん、お疲れ様でした。
引き続き、地域の小児救急のレベルアップにご協力をよろしくお願いします。
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