先日、広島県内で有毒ガスの多数傷病者事案がありました。
複数の3次医療機関と、ドクターヘリ・消防ヘリで対応です。
当院では、以前にあった多数傷病者事案への院内対応の振り返りから、多数傷病者(=局地災害)の際には、最大多数の救急科医師を現場派遣し、患者さんのトリアージ・治療・搬送をマネージメントすることが最善の策ではないかと考えています。
また、病院内でも災害医療の心得がある「DMAT隊員」が集合し対応することがベストではと考えておりました。
そのため、院内放送で「院内のDMAT隊員は至急、救命救急センターへ集合してください。」という、放送をしていただき、いち早く病院内のDMAT隊員が続々と集結しました。
(いち早く現場派遣の準備がなされています)
(壁にはクロノロが)
(組織図も完成し、電子記録も始まっています)
今回は、ドクターヘリの当番だった、当院の板井Drが先着し、トリアージと治療をすすめました。続けて、広島市の消防ヘリでピックアップされた広島大学病院の医師が複数名、現場に出向き、治療と搬送を行いました。
当院からも、現場へ出動する準備をしておりましたが、先着した板井Drにより、正確な傷病者数とトリアージ分類が連絡され、出動はキャンセルとなりました。
患者さん達は、2次汚染を防ぐ目的に、除染が必要な状態でした。
当院は集合したDMAT隊員が中心となって、除染の準備を行いました。
2次汚染のリスクを考慮し、救急車で搬送と成った患者さんを、除染し、ICUへ収容しました。
(今回の立役者、板井Drと山下Nsです)
(残された傷病者がいなくなったことを確認の上で、まとめです)
(テレビのニュースで事案の詳細を知ります)
幸い大きな事故でしたが、みなさん快方に向かっていらっしゃるようなので、たくさんのスタッフが頑張った甲斐がありました。
続々集結してくるDMAT隊員をみながら、また、隊員の動きをサポートしてくれる、病院長・看護部・所属長も非常に協力的で「いい病院で働かせてもらってるな-」と実感しました。
本来はない方がいいのですが、災害は必ずやってきます。
局地災害の経験を次の災害に生かすことができればと思っています。
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