先日、病院勤務日に広島県内で、複数傷病者事案がありました。
先発したドクターヘリに続き、現場への医療スタッフ追加派遣を画策し、当院から広島市消防ヘリ「ひろしま」での出動が決定しました。
現場に、多数の患者さんがいるという情報でしたので、板井医師・多田と、河野(かわの)看護師で現場出動の準備をし、屋上ヘリポートで、「ひろしま」の到着を待っていました。もちろん、現場派遣の可能性があるため、ヘルメット・安全靴は装備済みです。
屋上ヘリポートから、「ひろしま」の機影が目視でき、ダウンウォッシュ回避のため階下へ移動しようとしたそのとき!!
(Uターンして帰って行く、ひろしま)
「ひろしま」はUターンしてしまいました。
センターの担当医から、「ドクターヘリのみで対応可能のため、追加派遣はキャンセル」と連絡がありました。
(悔しがる河野Nsと、クールに撤収する板井Dr)
病院前・ヘリに興味のある河野看護師にとっては、直前のキャンセルで非常に残念だったようです。
(あきらめきれず、空を眺める河野Ns)
河野看護師は、救命救急センター歴は浅いですが、「積極的」にフライトナースを目指し、各種外傷コースや、蘇生コースを「独自」に受講。日本航空医療学会主催のドクターヘリ講習会にも「独自」で参加。日常業務でもコミュニケーションにも重点を置いた看護を「自ら」実践しております。フライトナースに必要な、第3級陸上特殊無線技士の免許も、「独自」に取得したりと、目的を達成するために必要なことはありったけこなしてきたスタッフです。
このたび、M看護師の転勤により、当院のフライトナースが、3名になってしまったため、追加のフライトナースを育成することに決まりました。
人選に際して、フライトナースに向けた努力が、多くの人たちに認められ、河野看護師が、次のフライトナースとして、センター長から指名されました。
2015年7月より、フライトナースのOJTも始まりました。
先日の、目の前で出動キャンセルの悔しさをバネに、OJTを着実にこなしております。
(朝の無線チェック、物品チェックも真剣です)
1件目の事案は、低血糖の症例で、早期医療介入の効果を実感してもらえたと思います。
(1件目出動時の河野Ns)
よろしくお願いします!
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