自分は、日本医科大学千葉北総病院 救命救急センターに見学に行かせていただいた際に、うらやましかったことがたくさんありました。
そのうちの一つが、ネイビーのスクラブの背中に書かれているキャッチコピーです。
「Shock & Trauma」
(北総病院の活動服の背中です)
まさに、救急医のなすべきことを示したキャッチコピーで、衝撃を受けました。
北総病院救命救急センターのドクターはみな、このキャッチコピーの書かれたスクラブを来て日々診療してらっしゃいます。
見た目の一体感だけでなく、診療に対する思想の一体感まで感じられました。
広島県ドクターヘリスタートの際に、作成したスクラブには、スタッフのほとんどが、千葉北総病院で研修させていただいたことから、「Shock & Trauma」をプリントさせていただき、その救急医療に対する思いも真似させていただいています。(そのときの記事はこちら)
(Y看護師の背中です)
うちの救命救急センターの「特徴はなんなのか?」「自分たちは何ができて、なにをするべきなのか?」「それを端的に表す言葉はないか?」
以前の記事(こちら:救急医の資質)にも載せましたが、我々のもっとも大事な仕事は、「時間のマネージメント」です。
同じ治療を同じ時間の間に行ったとしても、優先順位・開始するタイミングなどが変われば、患者さんの生死や後遺症の有無が左右されてしまうのが重症救急の特徴です。
「もう少し早く○○しておけば・・・」とか、「これより先に、あれをやっておけば・・・」など、過ぎてしまった時間を悔やむことがあります。
その、過ぎてしまった時間を「さかのぼる」ことはできませんが、我々救急医が関与することで、時間をうまく使うことができ、患者さんの予後改善や後遺症の軽減をすることができます。
そのために、患者さんへの早期接触・治療の優先順位・時間配分などをマネージメントしています。
時間を「さかのぼる」ことができる・・・
!!
「我々は、時間をさかのぼることができる!」
=「We can turn back time!!」
決まりました。
今年度から、当救命救急センターのキャッチコピーは
「Turn back time」
(今年のスクラブはこのデザインで行きます)
このキャッチコピーのもと、センター職員一丸となって、患者さんにとって、よりより医療ができるよう、時間を「さかのぼる」活動を日々続けていきたいと思います。
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